三具足について
三具足は「みつぐそく」もしくは「さんぐそく」と呼ばれます。
これは仏教で故人様を供養するための三つの道具です。
香炉(こうろ)
燭台(しょくだい)
花立(はなたて)
の三つになります。
三具足は亡くなられてすぐに設けられる「枕(まくら)飾り」と呼ばれる祭壇や葬儀後の「後(あと)飾り」に必ず置かれるものです。
そして仏壇にも必ず用いられる道具です。
「香炉」はお線香を立てる物です。
一般的には3本脚の丸みを帯びたデザインで、蓋の付いたものもあります。
宗派によっては長細い形の香炉で線香を寝かせてお供えをします。
仏教では香食(こうじき)と言って、亡くなられた方が香りを食べるという考えがあり、四十九日の間はお線香を絶やさない宗派もあるようです。
線香の香りによって故人様を供養するという意味の他にその場やお参りする人の心を清めるという意味合いもあるようです。
「燭台」はろうそくを立てる台です。
ろうそくの灯は闇を照らす事から、穢れを祓い、煩悩を浄化する効果があると仏教では考えられております。
また仏様の慈悲や智恵の象徴と考えられているようです。
「花立」は生花を入れてお供えします。
祭壇に飾られている花はみんな正面を向いています。その事から仏様がお参りする人々に慈愛を向けてくださっていると考える方もいるようです。
故人様がお好きだったお花を供えすると故人様と心が通う気がすると言う方もいらっしゃいます。
宗派によって決まった形などがありますのでお付き合いのあるお寺に一度確認されると良いかと思います。
またご不明な点がございましたら、弊社にお問い合わせください。