収骨について
火葬場に到着してからの流れからご説明いたします。
まずは炉前でのお別れをし、その後火葬となります。
時間は約1時間前後で、終わり次第 火葬場の係の人からお声が掛かります。
そして火葬炉前や収骨室などの別室にてお骨になられた故人様を骨壺に収めます。
その儀式が収骨です。
収骨はご遺族様が二人一組となり、一対の箸を使って拾い上げます。
拾い上げる順番は地域によって異なるようですが、一般的には足の骨から頭の
順番に上に拾います。
ちょうど骨壺の中で座している状態になるようにと納めているようです。
最後に頭と申しましたが、その前に喉仏を乗せてからになります。
収骨は故人様が三途の川を渡す手助けをする意味合いがあるようです。
あの世とこの世の橋渡し。「橋」が同じ音の「箸」を使って二人一組で
無事に三途の川を渡れますようにと祈りながら箸渡しをするようになったようです。
Q :二人一組で、一人残った人はどうなるのでしょうか?
A:ご安心ください。火葬場の現業(げんぎょう)と呼ばれる職員の方が
一緒にお手伝いしてくださいます。
Q:順番は決まっていますか?
A:喪主様から始まり、ご家族、そして故人様からご縁の深かった方の順となり、
お一人1回限りです。
Q:途中で落としてしまったらどうすればいいですか?
A:慌てなくても大丈夫です。やり直せば問題ありません。
Q:箸は何で出来ていますか?
A:この箸は骨上げ箸と呼ばれます。以前は竹と木の材質の違うものが一対となっていたようですが、今はすべて木製になっているようです。
Q:骨壺の大きさは決まっていますか?
A:地方によって大きさが違うようです。
関東では7寸(高さ260ミリ 直径215ミリ)
関西では6寸(高さ210ミリ 直径180ミリ)の骨壺が一般的です。
大きさに違いがあるように全収骨と部分収骨との違いがあります。
収まりきれない遺骨は火葬場で供養していただく事になります。
収骨に限らず葬儀に関する事は地域によって異なったり、ご家族様によって違っていたりいたします。何かご不安に思われた事は京典にご相談ください。